中国語への近道 ~漢詩の吟詠~

立春や中国の旧正月(春節)が近づいてきましたね。もうすぐ暦の上では春になりますね。けれどもまだまだ季節は不安定で、体調管理にも気を遣いますね。

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楽府 「上邪(じょうや)」の世界

今日は中国の古詩 「上邪(じょうや)」(天よ!)を紹介します。タイトルからは想像つきませんが、情熱的な愛を感じる歌です。

楽府(がふ)は中国漢代の詩集のひとつです。その深い意味とともに、独特の吟詠も感じて頂けたらと思います。今までの漢詩とまた違った味わいを感じるのではないでしょうか?

上邪

我欲與君相知
長命無絶衰
山無陵
江水為竭
冬雷震震
夏雨雪
天地合
乃敢與君絶   

<読み下し文>

上邪
我君と相知り
長命絶え衰ふること無からんと欲す
山に陵無く
江水 為に竭き
冬雷震震として
夏に雪雨り
天地合して
乃ち敢て君と絶たん

<解釈>

わたくしはあなたと出会い、命のある限り心変わりすることなく、
あなたとともにありたいと願います。
山に丘がなくなり、川に水がなくなり、冬に雷がどうどうと鳴り響き、
夏に雪が降って、天地が合わさるほどの
天変地異が生じるとき、その時始めて、
わたくしはあなたから引き離されることでしょう・・・。

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