【中国の養生学】八月の養生~早寝早起きは気持ちが安らぐ~

八月は鶏と同じように、夜明けとともに起き、暗くなると眠ることで心を安らかにしましょう。

目次

8月の節気と天気の特徴

8月は夏がまもなく終わり、秋が訪れてくる季節です。二十四節気でいうと、「立秋」と「処暑」の2節気を含みます。

立秋

「立秋」はものさびしい季節で秋の到来の前ぶれといえます。天気はだんだんと朝晩が涼しくなってきますが、昼間は依然として熱波に襲われます。

これは「立秋」の時、まだ三伏の時期(さんぷく・・・夏の最も暑い時期)がピークに達さず、暑さがいまだ消えないからです。

中医学的には「立秋」は陽気がだんだ弱まり、陰気が徐々に強くなり、陽気が旺盛な時期から陰気が旺盛な時期へと変わっていきます。

万物は成熟し、収穫の時期となり、体の代謝も陽気が消え、陰気が強まる移行の時期です。

処暑

「処暑」の暑さが徐々になくなり、秋の到来を意味します。

多くの場所で「処暑」はまさに三伏の時期なので、天気はとても暑く、人びとはそれ「秋老虎 qiūlǎohǔ」(秋口の強い残暑)と呼びます。

「秋老虎」は温燥に属し(中医学的症状)人体の津液を損ない、皮膚が乾燥し、目やのども乾燥し、津液が不足する、また尿は黄色くなり、便はつまりやすいといった症状が出やすい時期です。

高齢者はこの時期は、心臓、脳、血管などに発症しやすいので、この時期には暑さを防ぎ体温を下げるよう特に注意が必要です。

8月の養生

8月の「立秋」や「処暑」は、どのように養生して過ごすのが良いのか見てみましょう。

立秋

「立秋」以後、実際の秋の訪れはまだとはいえ、少なくとも灼熱の暑さはまもなく去っていくでしょう。

「立秋」の節気は一年の中で気温の上がり下がりがとても変化する時期です。朝晩の温度差はだんだん激しくなり、夜には涼しさを感じます。

ただ、この時期は秋風や秋雨がだんだん多くなり、気候の変化が激しいので、人びとはそれを称して「多事之秋 duōshìzhīqiū」(多事多難の時)と呼びます。

秋になると、体の消化機能が衰え、抵抗力が弱まり、注意を怠ると、下痢を起こしたりします。乳幼児はこの時期下痢を起こしやすいので、「秋の下痢」の患者は乳幼児が多いのです。

処暑

「処暑」の時期は、天気が暑さから涼しさに変わり、多くの人々がけだるい疲労感を感じます。これを「秋乏 qiū fá」(秋の疲れ)と呼びます。

中医学では、秋は乾燥し気を消耗して津液を損ない、手足がだるくなり、おっくうになり、疲れやすくなります。

養生のポイント

「立秋」後の養生ポイントとして、心を穏やかにして気持ちを落ち着かせる、気持ちを晴れやかにして、悲しみや憂鬱な気分を避け、秋にふさわしい実り豊かな気持ちになることです。

生活面では「鶏とともに早寝早起き」(早卧早起,与鸡俱兴)にしましょう。早寝は陽気の静まりに順応し、早起きは肺を広げ、弱まりすぎを抑えます。秋はトレーニングにもってこいの季節です。屋外で、例えばジョギングや球技など活発に行いましょう。

飲食の注意

(五行では)秋は肺をつかさどります。すっぱいものを多く食べて辛いものもを少なめにしましょう。

例えばトマト、唐辛子、ナス、ジャガイモ、ブドウ、ナシなどが疲労回復の助けになります。多めに食べるとよいでしょう。脂分の多い肉類は少なめに、アルカリ性食品を多く摂りましょう。

秋の疲れは体液が酸性化するのと関連があります。多くアルカリ性食品を摂ることは、筋肉が疲労し酸性物質をつくるときに疲労を取り除きます

アルカリ性はリンゴ、海草、新鮮な野菜などに含まれます。またネギやショウガなど辛いのものは少なめにしましょう。

おすすめレシピ】ユリ根とハスの実のおかゆ

材料

乾燥ユリ根100g 乾燥ハスの実75g 氷砂糖75g

作り方

ユリ根を一晩つけたのちよく洗う。ハスの実は4時間つけ置き同じくきれいに洗う。

ユリ根、ハスの実ともに鍋に水をはり強火で沸騰させたのち、氷砂糖を入れてとろ火にして40分ほど煮込み、柔らかくなったらできあがり。

効能

心身を落ち着かせ脾や健やかに、胃を和らげる。

八月:早卧早起神志安宁

八月是夏天即将结束、秋天将要来临的时候,从二十四节气来说,包含有“立秋”和“处暑”两个节气。

天气特点

“立秋”是肃杀的季节,也预示着秋天来到。天气逐渐转为早晚较凉,白天仍旧热浪袭人。这是因为“立秋”时,伏天还没到尽头,暑气尚未消失。中医认为“立秋”也是阳气渐收,阴气渐长,由阳盛逐渐转变为阴盛的时期,是万物成熟收获的季节,也是人体代谢出现阳消阴长的过渡时期。

“处暑”则意味着暑气消退秋天来临。很多地区处暑正好处在“三伏”天,所以天气仍很热,人们称为“秋老虎”。“秋老虎”属温燥,损害人体的津液,容易出现皮肤干燥、眼干、咽干、少津液,小便黄,大便秘结等症状。老年人在此时还易发心脑血管意外,因此,老年人在这一时间段要特别注意防暑降温。

八月养生

“立秋”以后,虽然还不是真正进入秋天,但至少是即将从暑热天气走出来了。“立秋”节气是一年中气温由升温向降温的转折期。早晚温差逐渐拉大,晚上已有凉的感觉。但是,此时秋风秋雨渐多,气候多变,所以人们又称之为“多事之秋”。入秋后,人体消化功能下降,抗病能力减弱,如果注意不当即可发生腹泻。婴幼儿在此时段为腹泻的易感人群,所以“秋季腹泻”患者多为婴幼儿。

“处暑”期间,天气由热转凉,很多人会有懒洋洋的疲劳感,被称为“秋乏”。中医认为秋主燥,耗气伤阴,气虚导致四肢无力,神疲懒言,所以容易感到疲乏。

精神调养

“立秋”后的精神调养应做到内心宁静,神志安宁,心情舒畅,切忌悲忧伤感,以适应秋天容平之气。生活上应开始“早卧早起,与鸡俱兴”。这是因为早卧以顺应阳气之收敛,早起为使肺所得以舒展,且防收敛之太过。秋天也是锻炼的好季节,要加强室外活动,如跑步、打球等。

饮食宜忌

因秋天由肺主宰,应多食酸,少食辛。如西红柿、辣椒、茄子、马铃薯、葡葡、梨等食物,都能帮助克服疲倦,应该多吃。

少吃油腻的肉食,多吃碱性食物。秋乏与体液偏酸有关,多吃碱性食物能中和肌肉疲倦时产生的酸性物质,使人消除疲劳。碱性食物有苹果、海带以及新鲜蔬菜等。还要少吃葱、姜等辛味之品。

推荐食疗 ~百合莲子汤

用料:干百合100克,干莲子75克,冰糖75克。

制法:百合浸水一夜后,冲洗干净。莲子浸泡4小时,冲洗干净。将百合、莲子置入清水锅内,武火煮沸后,加入冰糖,改文火续煮40分钟即可食用。

功效:安神养心,健脾和胃

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