三字経(さんじきょう)は、伝統的な中国の学習書です。
平易な文章で構成され、学ぶことの大切さや儒教の基本的な徳目・経典の概要・一般常識・中国の歴史などが盛り込まれています。三字経は三文字で一句という構成で、文の末尾で韻を踏んでいるため、音読することにより中国語独特のリズムがつかみやすくなります。
目次
「三字経」について
古代書面中国語は文語文と呼んで、現代の書面中国語は一般的に現代標準的中国語を指します。
●「三字経」の人之初 性本善 性相近・・・は文語文
●「三字経」の白文は現代標準中国語
※(日本で受ける)漢語検定2級以上のレベル
「三字経」を三年に渡って学習する理由
●1年目
音読する(書読百回意自通)書は百回を読めば、自然に通じる)→入門・初級段階で必ず学習する。
世界で一番難しいと言われる中国語の発音を取得することができ、2年目の学習に向けた理解への準備が進む(一挙両得)
●2年目
(三字経という文語文の右側にある白文を理解するための学習)(音→意味音の下に心を入れる)意味を理解して、会話能力、語彙力、読解力を高めていくという学習。
●3年目
中国文化全般を学習する。(その白文の意味を活かして、易学・陰陽学・三国志・養生学・薬膳学・風水学・中医学等の学習)
中国語の音読 丹田から発声
中国語を発声する時には、おへその下三本指のところにある丹田というツボから、お腹の陰気を吐き出しながら、外の陽気を吸い込むという中国語ならではの呼吸法での発声です。このような発声法によって唾液の量が増え、免疫力も高められます。
普段の呼吸とは異なる中国語の発声を通じて気を整え、心身のリフレッシュにも役立ちます。